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飲食店のメニューに完成はありません。
 
お客様の好みやニーズに合わせて
変化させていく必要があります。
 
好みやニーズは、流行や時代背景など、
いろいろな要因で常に変化しています。
 
その変化を常にチェックするとともに、
変化を感じとるアンテナを磨き続けなければ
ならないのです。
 
そして、それらを、どう自分のお店の
メニューに取り入れていくのか。
 
その判断力も求められます。
 
好みやニーズに応じて、
メニューを変えまくればいい、
というわけではありません。
 
かといって、好みやニーズを無視した
メニューを提供していてもダメなのです。
 
試行錯誤の末、
「完璧なメニューができた!」
と思うこともあるでしょう。
 
私もあります。
 
ですがそれは、完成のない
メニュー作りの第一歩に過ぎないのです。
 
必死に考えたメニューを変えるというのは、
正直抵抗もありますし、勇気も必要です。
 
が、何年も同じメニューを提供して
お店を繁盛させられるほど、飲食業は甘くない、
というのが現実なのです。
 
 
「このメニューは完璧だ、変える必要なんてない!」
 
その気持ちは、本当によく理解できるのですが、
永くお店を繁盛させていきたいのであれば、
メニューは常に進化させていかなければなりません。
 
 
個人店の方で、
 
「うちなんて小さい店だし、特に
メニューなんて変える必要ないでしょ?
 
しかも、メニューを考えるのも、
メニューを書き変えたりするのも大変だし、
はっきり言って、そんな余裕はないね」
 
という店主の方がいらっしゃいます。
 
私も一人でやっていた時期がありますので、
その気持ちは本当によくわかります。
 
が、この考え方では、永くお客様に愛される
繁盛店をつくることはできません。
 
逆に、小さな個人店ほど、メニューを磨き上げ
進化させていく必要があるのです。
 
この努力を怠っていると、競合のライバル店に
簡単にお客様を奪われてしまいます。
 
メニューの改変は、大きなお店より、個人店の方が
素早く、臨機応変に、しかも簡単にできますから、
どんどんチャレンジしてみるのがいいと思います。
 
 
「メニューに完成はない」
 
なんていうと、なんだかゴールのない道を
歩いているようで、ちょっとうんざりしてしまう
気持ちもあるかもしれません。
 
ですが、これが飲食の醍醐味でもあるのです。
 
完璧な、変える必要のないメニューができると
それはそれでうれしいことだと思います。
 
ですが、そのメニューを一生作り続けなければ
ならないとしたら、どうでしょうか。
 
自分がお客だったとして、いつ行っても
同じメニューばかりだったとしたら、
どう思うでしょうか。
 
確かに、メニューを考えるというのは
本当に大変な作業です。
 
が、お店を繁盛させるためには、
このメニュー作りは絶対に欠かせません。
 
なにより、お客様の笑顔を想像しながら
メニューを考える、というのは、
実はとても楽しいことだったりするのです。
 
 
自分のアイデア次第で、無限にメニューを
生み出すことができる。
 
今のメニューが少しでも良くなるように
アイデアを絞り出して、試行錯誤する楽しさ。
 
メニューに完成がない、というのは
実はとてもポジティブなことなんです。
 
飲食の醍醐味の一つである「メニューづくり」
 
ぜひ、楽しんでやってみてください!

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