販促・集客などのマーケティングには
「ライフサイクル」という考え方が必要です。
なぜライフサイクルが大切なのか、この記事で
詳しく解説します。
ライフサイクルとは?
現代は、モノ余りの時代になりました。
昔のように、黙っていてもモノやサービスが
売れていくという時代は、もう終わってしまったのです。
景気が上向きになっているという報道もありますが、
実感としては、上向きになってきているとは感じません。
それどころか、停滞もしくは下向きに
なっているという感さえあります。
いくら景気が戻ったとしても、昔のようには
モノやサービスが売れることは、もうないでしょう。
このような時流の認識を、「ライフサイクル」と呼びます。
集客や販促をおこなっていくうえで、
このライフサイクルという考え方が
非常に重要になってくるのです。
集客や販促の手法は、
このライフサイクルによって変わってきます。
ライフサイクルは、その時々の流行というものではなく、
数十年単位の長期的な流れです。
現代では、昔のようにモノやサービスに
困るという事はありません。
テレビや車、洗濯機が珍しかったというではなく、
もうすでにほとんどの家庭に普及しています。
ライフサイクルとは、モノやサービスの普及率とも
言い換えることができますが、これを理解していないと、
集客や販促、マーケティングは成功しません。
効果的な集客、販促、マーケティングをおこなうには、
まず、このライフサイクルをきちんと
理解しておく必要があるのです。
ライフサイクル・4つの周期
マーケティングで言うライフサイクルとは、
商品やサービスが市場に出てから
消えていくまでの、一連の流れを言います。
この、ライフサイクルという考え方は
マーケティング戦略にとって、
とても重要な概念です。
ライフサイクルには4つの周期があります。
・導入期
・成長期
・成熟期
・安定期
の4つです。
どんな商品やサービスも、
このプロセスをたどります。
導入期
どんな商品やサービスも、まずはこの
導入期から始まります。
そして、少しづつ普及していき
市場は大きくなっていきます。
導入期は必然的に普及率が低いために、
認知度は低いです。
成長期
成長期に入ると、急速に市場が拡大し
認知度も一気にアップします。
それに伴って、需要も大きく拡大します。
需要と供給が大きく伸びるので、
モノやサービスも売りやすい状況になります。
成熟期
成熟期になると、需要と供給のバランスが崩れ、
これが逆転してしまうことになります。
供給過剰が起こってしまうのです。
どんどん売れなくなっていくので、在庫をさばくために
安売りが始まります。
やがて、安売り合戦に突入し、
競争に耐えられなくなったお店は
どんどん脱落していくようになります。
安定期
この激しい安売り合戦も、いつかは終わります。
そして、ある程度の競争がありつつも、
市場が安定する状態になっていきます。
ライフサイクルによるマーケティング手法の変化
それぞれのステージによって、販促・集客、
マーケティング手法も変えていく必要があります。
大切なことは、自分の業界が
今どのステージにあるかを
きちんと把握しておかなければなりません。
実際、安定期なのに成長期や成熟期の
販促を続けている、というようなお店も多いです。
これでは、いくらお金をかけて販促をしても
成果があがるはずはないのです。
もし、チラシなどの販促をしているのに
集客の効果が思うように上がっていないとしたら、
ステージのズレた販促をおこなってしまっている、
という可能性があります。
販促や集客の効果を最大化させるためには、
自分の業界は今、どのステージなのか、
常にそれを見極めておかなければなりません。
そして、そのステージにあったマーケティング、
集客の戦略をとる必要があるのです。
自分の業界は、今どのステージなのか。
常に、それを意識して
しっかりと見極めておくことが重要です。