榎本岳幸(えのもとたかゆき)です。
マーケティングの本などを見ていると、
「ターゲットを絞れ」
と、必ず書いてあります。
ここで見落としがちなのが、
ターゲットを絞れば絞るほど集客数も減る、
ということです。
全国展開できるような市場であれば、
パイも多いので、それでも
問題はないわけなのですが…。
地元をホームグラウンドとする小規模なお店が
ターゲットを絞り込んだとしたら、
どうなるでしょうか。
商圏も狭いので、必然的に
ターゲットも少なくなります。
地元密着で商売をしていくなら、
自分のお店の商圏のことを
熟知しておかなければなりません。
商圏内にはどれくらいの人口がいるのか、
年齢層や性別、地域性などなど。
例えば、50〜60代の主婦が多いのに、
10〜20代向けのメニューやサービスを
販売していたとしたら、どうでしょうか。
それでもうまくいっているなら結果オーライなのですが、
商圏のボリュームゾーンである50〜60代の主婦は
確実に逃していますよね。
50〜60代の主婦層も取り込められれば、
さらに売上アップが狙える、ということになります。
逆に、10〜20代の若者が少ないのに
その層をターゲッティングしてしまうと、
当然集客も伸び悩んでしまうわけです。
「ターゲットを絞る」のは、商圏が大きい場合には
有効な戦略ですが、商圏の狭い小規模店舗には、
集客が伸び悩む原因になってしまいかねません。
ターゲットを絞るな、ということではなく、
間違った絞り込み方をしてはいけない、
ということです。
小規模店舗には、小規模店舗に合った
集客戦略というものがあります。
全国を商圏とするような、大手の集客戦略を
マネしていても、成果に繋がらないどころか
行き詰まってしまうケースの方が多いのです。
マーケティングの本を読むと、
もっともらしい事を書いてはいます。
が、それらが実際に現場で使えるかというと、
そうではない場合も多々あるのです。
寝る間も惜しんで一生懸命勉強しているのに
思うように成果が上がらない・・・。
それは、あなたが悪いわけではなく
学ぶ教材を間違っているか、やり方を
間違ってしまっている可能性が大きいです。
飲食業は「現場がすべて」です。
巷のノウハウ本では知ることのできない、
「本物の」そして「鮮度のいい」情報を
こちらで提供しています。