売り上げを上げるか。
経費を削減するか。
言うまでもないことですが、
利益を確保するには、
この2つしか方法はありません。
でも、売り上げを上げるのは
そう簡単ではないですよね。
なので、限られた売り上げの中で
少しでも利益を取ろうと、
経費の削減に着手するわけです。
経営に関する本などを読んでも、
そのほとんどに「経費削減しなさい」と
書いてあります。
ごもっともなのですが、経費削減が
行き過ぎてしまうと、取り返しのつかないことに
なってしまう可能性が高いです。
経費削減は、売り上げを上げるよりも簡単で、
結果もわかりやすいです。
なので、どうしても、経費削減に
フォーカスするようになってしまうんです。
家賃や消耗品程度ならいいですが、
スタッフの給与や商品・サービス、仕入れにまで
手を伸ばしはじめると、危険信号だと言えます。
行き過ぎた経費削減は、
商品・サービスの品質を下げ、
スタッフや取引先のモチベーションを下げます。
その結果、スタッフが離れ、取引先が離れ、
お客様が離れることになってしまうのです。
実際、このような経費削減のワナに陥っている
お店というのは、意外と多いです。
私のお店では、
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お客様に感動を、
社会に貢献を、
お取引業者様に繁栄を、
スタッフと学びを、
家族に愛を、
これが津気屋の志。
私たちは、笑顔・感謝・思いやりを大切に
千年後も世界で喜ばれる組織であり続けます
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という理念のもと、
経営に取り組んでいます。
会社として利益を残すというのは、
もちろん大切です。
が、私たち経営者は、会社の利益だけでなく、
働いてくれているスタッフ、お取引業者様、
そしてお客様、すべての人たちの利益を
考えなければならないのです。
そのためには、経費削減に力を入れるよりも、
いかにして売り上げを上げ、利益を残していくのか。
それを一番に考えなければならない、
ということです。
とはいえ、理念を忘れてしまいそうになるくらい、
苦しい時期というのも、正直あります。
目先の資金繰りのために、原価を下げたり、
給与を下げたり、仕入れ価格を下げたくなる気持ちは、
とてもよくわかります。
ですが、苦しい時期でも、いかに皆で力を合わせ、
売り上げを上げていくのか、という視点だけは
持ち続けてください。
行き過ぎた経費削減は、誰も幸せにはなりません。
そして、一つ気をつけてもらいたいのは、
経営者一人だけで理念を追求しても意味がない、
ということです。
スタッフ、取引業者様全員と理念を共有し、
みんなで力を合わせて売り上げを上げるんだという
意識付けをすることが大切になります。
そうすることで、将来的に経営が安定し、
長期的な組織の繁栄が望めるのです。
何事も、やり過ぎは良くありません。
過ぎたるは及ばざるが如し、
ということですね。
それでは!
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