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スピードが早いことは、
それだけで価値が高いです。
 
例えば、飛行機や新幹線、バスなどを
考えてみてください。
 
安全に目的地に行くのを前提としたうえで、
目的地により早く到着するものの方が、
付加価値は高いと言えますよね。
 
これは、仕事に関しても
まったく同じことが言えます。
 
私がよく、アルバイトにする話です。

時給1000円をもらっていて
800円分の仕事をするのと、1200円分の
仕事をするのは、どちらがいいのか。
 
この質問をすると、みんな
1200円分の仕事をする方がいいと言います。
 
ですが、
 
「どうしてそう思うんですか?」
 
と聞くと、なかなか答えられない
アルバイトも多いんです。
 
普通に考えると、800円分の仕事で
1000円もらえるなら、いい話ですよね。
 
逆に、1200円分の仕事なのに1000円しか
もらえないのは、損な気がします。
 
1000円をもらいながら800円の仕事をする、
というのは、相手に200円を
損させることになります。
 
逆に、1000円もらって
1200円分の仕事をするのは、
相手に200円得をさせる、ということです。
 
この、相手に200円得をさせるということが、
自分が相手に与える価値になります。
 
水が上から下に向かって流れるように、
相手に与える価値が大きければ大きいほど、
自分に戻ってくる価値も大きくなる。
 
それが自然の摂理なのです。
 
とはいえ、
 
「自分は1200円分の仕事をしているのに、
なんで1000円しかくれないんだ、損してる!」
 
「価値はいいから時給を上げてください!」
 
と思う人も、やはりいると思います。
 
アルバイトはお金を稼ぎに来ているので、
そう思うのは当然のことです。
 
働いた分だけちゃんともらいたい、
その気持ちも十分に理解しています。
 
ただ、時給計算というのは、それほど
厳密ではないので、「働いた分=時給」
というふうにはならないんですね。
 
なので、お金の面だけでみると
損をしているように感じてしまうのは
仕方のないことだと思います。
 
ですが、ここで私が
声を大にして言いたいのは、
 
「相手に得させた200円は、後から必ず戻ってくる」
 
ということ。
 
 
なぜなら、
 
「人に与える価値=自分が手にする価値」
 
だからです。
 
 
抽象的な話なので、
少しわかりづらいかもしれません。
 
例えば、新幹線とバスでは、
新幹線の方が速いですよね。
 
一緒な距離を移動するにしても、
新幹線の方には、速さという
付加価値があります。
 
早く目的地に到着する、という付加価値を
与えているので、バスよりも高い運賃を
いただけるわけです。
 
お皿を1分で60枚洗えるのか、
それとも80枚洗えるのか、
はたまた、40枚しか洗えないのか。
 
勤務時間内の生産性を
どれだけ上げられるかは、
自分の一つの価値になります。
 
1分で80枚洗える人は、標準の60枚よりも
20枚分の付加価値を生み出しています。
 
スピードがあるということは、
付加価値を生み出せる、ということなのです。
 
とにかく、スピードは大事です。
 
そしてこれは、どの仕事にも言えます。
 
仕事のスピードを上げることは、
自分の付加価値を高めること。
 
いかにしてスピードを上げていくのか、
常にチャレンジし続けることが重要なのです。
 
「もう限界!」と思っても、
チャレンジするのをやめないこと。
 
「とにかく、少しでもスピードを上げよう!」
 
と、自分に負荷をかけてトレーニングをしていると、
3ヶ月、6ヶ月、1年と続ける間に、
少しづつスピードは上がってきます。
 
私も、飲食の世界で30年働いていますが、
未だに少しでも早くしようと頑張ってます。笑
 
そうやって毎日意識して仕事をしていると、
時間はかかりますが、実際に少しづつ
早くなってくるものなんですね。
 
気が付いたら、いつの間にか
早くなっているんです。
 
早いものには価値がある。
 
ぜひ、日々の仕事にも「スピード」を
意識してみてください!

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